元住宅営業マンで、現在はどのハウスメーカーに属さないフリーの立場から、多くのご家族様の住まいづくりをサポートしております。
当サイト「マイホームプランナー」では、失敗しない家づくりのノウハウを常時発信しております。
ご縁があって当サイトに来ていただいた皆様には、他のサイトでは得られない知識や、本当は住宅営業マンが教えたくない情報まで、家づくりを進める上で知っておくべき情報をできる限り多くお持ち帰りいただければと思っています。
今回は、家づくりを進めていく際に必ず知っておくべき「家づくりの手順」とそのポイントについて、ご紹介させていただきます。
家づくりを考えた時に、まず初めに読んでいただきたい記事でございますので、ぜひ参考にして下さいね。
Contents
家づくりの手順は、この3ステップで決まる
それでは早速、家づくりの手順についてご紹介してまいります。
家づくりの手順は、大きく分けると下記の3ステップです。
STEP①:「自宅での情報収集」
▶︎目安としては、ハウスメーカーに行く前段階に行うべき行動です。
※STEP①は、家づくりに行うべき行動の30%を占めます。
STEP②:「ハウスメーカー選定」
▶︎STEP①で地固めした情報を元に、効率的且つブレのないハウスメーカー選びを行いましょう。
※STEP②は、家づくりに行うべき行動の35%を占めます。
STEP③:「詳細打ち合わせ」(契約後)
▶︎STEP②で選定したハウスメーカーと契約後、さらに詳細な打ち合わせを重ねて理想の住まいを作りましょう。
※STEP③は、家づくりに行うべき行動の35%を占めます。
STEP③に関してはハウスメーカーと契約した後の行動になるので、契約前で重要になるのはSTEP①とSTEP②となります。
後にもご説明しておりますが、家づくりを行う際にSTEP①(事前準備)をしっかりされていたご家族さまは、
「自分たちに合ったハウスメーカーをスムーズ且つ確実に見つけられた」
「無駄な時間を省き、精神的なストレスを強く感じることなく家づくりができた」
「お引き渡し後、「家を建ててよかった!」と満足度が高い」
不思議と上記のような成功傾向にあるご家族様が多いです。
一方で、家づくりを「準備不足」でスタートされたお客様の場合、
「毎週末の休日に展示場へ足を運んでいるが、一向にメーカー選びが前に進まなくてしんどい…」
「自分たちに合ったハウスメーカーを選ぶことができず、家づくりに後悔している…」
「〇〇しとけばよかった・・・もう一度家づくりをやり直したい。」
と感じている方が多いことも事実です。
もちろん、当サイトの手順を実行していないから「家づくりは失敗する!」なんてことはございませんし、成功するケースだってあるでしょう。
ただ、個人的には、一生に一度の買い物だからこそ、できることなら「成功する可能性が高いステップ」を踏みながら、家づくりを進めて頂きたいと強く思います。
STEP①:自宅での情報収集は家づくりの成功の鍵
※自宅での情報収集術については、「住宅展示場に行く前に必読したい「マイホーム計画の準備内容」で詳しく解説しておりますので、この記事を読み終えた後や隙間時間にでも読んでみてください。
ここでは、事前準備で行なうべき行動の内容をまとめて記載しておきます。
STEP①において、家づくりの事前準備で取るべき行動は、下記の3つです。
- 自宅にて、家づくりの優先順位を固めておく
- 自宅にて、最低限の住宅知識は身につけておく
- 自宅にて、「間取り・見積もり」を作る練習をしておく
一つひとつ説明していきます。
①自宅にて、家づくりの優先順位を固めておく
まず、住宅展示場へ行く前に、家族がマイホームに求める優先事項をランキング付けしておきましょう。
これができていれば、ハウスメーカーへ足を運んで、無駄な情報や営業マンのトークに惑わされなくなります。
例えば、「間取りや外観にオンリーワンのデザインを求めたい!」という考えの人もいれば、「耐震性や耐久性など、家の性能にとことんこだわりたい!」という方もいるでしょうし、「金額重視のマイホーム計画ができたらいいかな!」と考えられるご家族様もいます。
家族の家づくりの優先項目によって、
- 検討すべきハウスメーカー
- 展示場での確認内容
- 妥協できない内容と契約準備
など、今後のマイホーム計画の方向性が大きく異なります。
この内容をなおざりにして、いきなりハウスメーカーの展示場へ足を運んだ場合、住宅営業マンに導かれるままに家づくりを進めてしまうことになりかねません。
最悪の場合、
- 「どこのハウスメーカーで契約すべきか分からない!」
- 「自分たちの思っていたマイホームは実現できなかった…」
- 「もっとよく考えて家づくりを行なっていればこんなことには…」
というような不安や後悔に繋がりますので、必ず優先順位付けをして、できることならスマホかノートにメモして常時見れるようにしておきましょう。
②自宅にて、最低限の住宅知識は身につけておく
ど素人のまま展示場へ行くと、営業マンに間違った情報(営業マンの自社商品に有利な情報)を植え付けられる可能性がございます。
なので、当サイトで紹介している情報くらいは、予め自宅で予習しておくようにしましょう。
例えば、
- 家づくりでは「ハウスメーカー、工務店、設計事務所」の3つの選択肢がある
- 家の構造は大きく分けて「木造・鉄骨・コンクリート」の3つの選択肢がある
- 家を買う時の大きなポイントとなる「快適性(断熱・気密)・耐震性・アフターサポート」のそれぞれの知識
など、ハウスメーカーに足を運ぶ前に知っておくべき事前情報は絞られておりますので、そこまで大変な作業ではございません。
もし、自宅で予習なしに展示場へ足を運んでしまった場合、
というように、自分たちの本当に重要視したい内容とは裏腹に、各社営業マンの「あれやこれやといった余計な情報」に惑わされてしまう可能性が高いです。
盲目になると、家づくり優先順位があるにも関わらず、全く別種類のハウスメーカーを選んでしまい、
「あの時なんでこんな決断をしたんだろう…」
と、後悔をしかねないのでご注意ください。
上記の内容については、主に当サイトの「営業に聞けないQ&A」の中で解説しておりますので、自分たちの家づくりの軸に合った情報を事前に仕入れておくことに役立ててください。
③自宅にて、「間取り・見積もり」を作る練習をしておく
別の記事でもご説明しておりますが、「住宅営業マンの仕事=自社の商品(家)を多く売ること」ということを忘れないでください。
いくら「お客様の理想の住まいをサポートしたい!」、「一生に一度のライフイベントのお役に立ちたい!」と言っていても、住宅営業マンは「家を売ること」で給料が決まり、そのお金で家族を養っているのです。
なので、「お客様には、自社の商品がオススメです!」という切り口から、そのハウスメーカーの家を訴求してくることはまず間違いないです。
だからこそ、時には「大げさに誇張表現」したり、「お客さまが知るべき情報をあえて隠す」ことだってあります。(元住宅営業マンとしてこのように言うのは恥ずかしいのですが、ここでは本音ベースでお話しさせて下さい。)
なので、ハウスメーカーに行く前に、
- 実際に見てみたいハウスメーカーの資料・カタログ
- 自分たち家族が求める間取り
- その間取りに対する金額・見積書
を事前に確認しておくことがオススメです。
知識武装ができることはもちろん、かなり効果的に家づくりの地固めができます。
特に、間取りと見積もりを練習がてら作成依頼し、事前に見ておくことがおすすめですね。
初めてハウスメーカーに間取りと見積もりの作成依頼をする時に感じると思いますが、実は意外と依頼するだけでも難しいです。
どうやって自分たちの希望を伝えればいいのか、どの程度まで融通が効くのか分からず、また、価格の相場も不透明だからです。
一度、間取りの作成依頼をして、その間取りの見積もりを確認するだけで、していないご家族様と比較すると、それだけでかなり大きな差が生まれます。
現在では、展示場へ行かずに(住宅営業マンに一切会わず)、自宅で複数社の間取りと見積もりを無料で手に入れられる時代になりました。
事前に自宅で間取り・見積もり作成し、ある程度の感覚を掴んでからハウスメーカーに足を運ぶご家族様が急増しているのです。
元住宅営業マンの私がおすすめしたいサービスから、「会社資料・希望の間取り・その見積書」を600社の中から複数一括請求できる無料サービスになります。
※「資料請求、どうしようかな…」と迷っている方は、先に資料請求の手順・郵送方法を確認してみましょう。
このサービスを使いながら、上記でもご説明させていただいた、「家づくりの優先順位」を検討し、且つ最低限抑えるべき知識を予習しておけば、万全な家づくりの準備ができたと考えて問題ないでしょう。
みなさんも、一生に一度のマイホーム計画を後悔しないためにも、ぜひ手軽に試してみてください。
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STEP②:ハウスメーカー選びは、事前準備の内容に沿って抜かりなく進めましょう
STEP②は、いよいよ展示場を見学し、自分たちの家を任せるハウスメーカー選びを行う重要なステップです。
大前提として、しっかりとSTEP①にて地固めしておいて下さいね。
※失敗しないハウスメーカー選びのポイントに関しては、別途「理想のマイホームを実現する3つのハウスメーカーの選び方」の記事でもご紹介しておりますので、こちらも隙間時間に合わせてご覧になってください。
ハウスメーカー選びは、主に下記のような手順で進めます。
▼ハウスメーカーと契約するまでの手順▼
手順①…ハウスメーカーの展示場見学
手順②…(土地を持っていない人であれば)土地情報収集&土地見学
手順③…土地に合わせた間取りの作成
手順④…見積もりの作成
手順⑤…契約&他の比較検討メーカーのお断り
事前準備がしっかりできて入れば、基本的にはこの手順でハウスメーカーを選ぶことができます。
これから、STEP②の中の手順ごとに、関連するリンクを貼り付けておきます。
各手順全てをこの記事で解説すると途方もない情報量になりますので、皆様の家づくりの進度に応じて該当記事を読んでいただければ幸いです。
手順①…ハウスメーカーの展示場見学
※ハウスメーカーの良し悪しは「展示場のデザイン」や「営業マンの良し悪し」で決定してはいけない。
手順②…(土地を持っていない人であれば)土地情報収集&土地見学
※家づくりにおける土地探しの目的は、「家を建てるための土台」探しであることを忘れてはいけない。
手順③…土地に合わせた間取りの作成
※注文住宅=自由設計と勘違いしていると、契約後に大きな後悔をする可能性がある。
手順④…見積もりの作成
※坪単価の考え方は押さえておいた方がいい。加えて、家づくりの契約は「請負契約」であることも忘れてはいけない。
手順⑤…契約&他の比較検討メーカーのお断り
※準備段階でしっかりと行動ができれいれば問題ない。準備不足だった人は今一度「軸」と「資料請求」の原点に戻ろう。
ちなみに、例えば資金計画に付随して「住宅ローンの事前審査」を行うことや、「土地探しの決定軸になる現地調査」の実施など、細かく見れば項目としてまだあげられるのですが、このような粒感の内容は各検討ハウスメーカーの営業マンが実行してくれるため、あえてあげていません。
さらに細かい粒感で「ハウスメーカー契約前の行動内容」について確認されたい方は、ぜひ「営業に聞けないQ&A」のカテゴリーから該当記事を読んでみてください。
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STEP③:ハウスメーカーと契約した後の打ち合わせは、徹底的に理想の実現を追求する
最後に「ハウスメーカー選定後の ステップ」についてです。
私が住宅営業マンとして働いていた時、ご契約いただいたお客様の中には、
「契約も無事に終わったし、これで一件落着だー!」
といった感じで、契約した時点で達成感を感じる方もたくさんいらっしゃいましたが、むしろここからが本当のスタートです。
家の契約は「請負契約」であって、車や家電、またその他ほとんどの買い物のように「買って終わりの売買契約」ではないのです。
ただ、そうは言ってもSTEP①とSTEP②を無事に終えられた段階で、家づくりの手順における「重要なポイント」に関しては65%が完了しております。
あとは「ご縁のあったハウスメーカー」と力を合わせて、本当に納得のいくマイホームの実現を目指した家づくりを進めるのみです。
このフェーズに差し掛かかれば、
- 打ち合わせごとに自分たちの家の仕様が確定していく
- 具体的な引き渡し時期や工期の日程が確定する
- 夢のマイホームへの引っ越しのカウントダウンが始める
など、未来がはっきりと現実化してくるため、単純に気分が上がります。
また、インテリアやエクステリアの打ち合わせなど、具体的な打ち合わせをすることができるため、ズバリ楽しいです!
参考までに、ハウスメーカー契約後から新居へ引越しまでのスケジュールを記載しておきますね。
▼ハウスメーカー契約後の手順▼
- …設計士と具体的な間取り・外観の打ち合わせ
- …インテリアコーディネーターも加わり、具体的な居住空間の仕様を固めて行く
- …建物だけではなく、外構(エクステリア)の内容も確定させて行く
- …建物の仕様が確定した段階で「建築確認申請」に移る(ここからの申請はハウスメーカーが請け負って行います)
- …具体的な工期日程の確定&建築地の地耐力調査
- …建築許可が下りる&地盤が弱ければ地盤補強工事
- …土地契約
- …つなぎローンの申し込み
- …地鎮祭
- …基礎着工
- …据付工事
- …中間立会い
- …設備・換気システム等搬入、クロス・照明・意匠の完成
- …最終立会い
- …引き渡し直前のクリーニング
- …引き渡し
- …引越し&夢のマイホーム生活のスタート!
以上になります。
家づくりの手順に関してはこれで以上になりますが、マイホームが完成してからもハウスメーカーや担当の営業マンとの関係は続いていきます。
建てて終わりではなく、その後その家で暮らし続ける限り、継続してサポートをお願いすることがたくさん出てきます。
なので、「引き渡しごも末長く付き合えるハウスメーカーなのか」、そこまで長い目で考えてハウスメーカー選びができれば、必ず「本当に建ててよかった!」と満足できる結果が待っていると思います。
今回ご紹介させていただいた家づくりの手順は、実際に私が担当したご契約者様や、そのご契約者様のご友人の方、また私の周りの知人や当サイトへの意見を提供いただいた持ち家の方々など、数多くの体験談を経て生まれ手順になりますので、ご縁あって当サイトに来て頂いた皆様にも、ぜひ参考にしていただきたいと思っております。
余談…マイホーム計画は「ご縁」の連続
家づくりは、「一生に一度の大きな買い物」であり、家族にとって大切なライフイベントです。
だからこそ、これから家づくりを進めていく過程の中には、
「自分たちに合ったハウスメーカーって、いったいどこなんだろう…」
「納得のいく土地が見つからないなぁ…」
「この営業マンは信頼しても大丈夫なのかな…」
「こんな高額なローンを返済していけるかな…」
など、様々な疑問や大きな不安に直面することもあるかと思います。
私も住宅営業の仕事を長く続けてきた中で、数え切れない程に多くのご家族様の家づくりに寄り添ってきましたが、時には辛い局面に直面したり、中にはマイホーム計画を諦めてしまうご家族様にも出会ってきました。
住まいに求める希望や要望、家づくりの軸はご家族様それぞれで違いますので、他人と比較することも本当は不可能なことなのです。
『自分たちの一生住む家を任せる「ハウスメーカー」との出会いもご縁』
『長期的にサポートをお願いする「住宅営業マン」との出会いもご縁』
『新築をデザインする「設計士」、「インテリア・エクステリアコーディネーター」との出会いもご縁』
『家族が共に生きていく「土地」との出会いもご縁』
当サイト「マイホームプランナー」のホームページへ足を運んできて頂いたことも、何かのご縁だと思います。
その「出会い」や「知り得た情報」には必ず何らかの意味があり、それは不思議と「家族の生涯の暮らし」へと繋がっているのです。
だからこそ、人生最大のビッグイベントを「成功した!」と振り返られるように、「良きご縁」にたくさん出会ってほしいと思います。
中には「最低の営業マンだった!」と感じるような出会いもあるかもしれませんが、その先には必ず「あなたのマイホームを任せるに値する営業マン」との出会いが待っています。
大切なのは、「良きご縁に巡り合う可能性を諦めない」なのです。
まとめ…一生に一度だからこそ、最高に満足できるマイホーム計画を!
一生に一度、失敗できない大きな買い物だからこそ、やれることはやり尽くして悔いのない家づくりを行いましょう!
住宅営業マンに一切会わずに、複数社の間取りと見積もりを比較・検討することができます。
自宅から、スマホでもPCでも5分ほどで入力が完了し、600社を超えるハウスメーカーから一括で無料請求ができますので、ぜひ使ってみてください。
※「資料請求、どうしようかな…」と迷っている方は、先に資料請求の手順・郵送方法を確認してみましょう。