元住宅営業マンで、現在は「どのハウスメーカーにも属さない立場」から、お家づくりに必要不可欠なお役立ち情報を提供しております。
当サイトにお越しいただいた方々には、ぜひ「マイホーム計画に活かせる知識」をお持ち帰りいただきたいと思っております。
今回は、マイホーム計画を経験された方のインタビュー内容から浮き彫りになった「注文住宅の注意点」についてシェアしようと思います。
今後ハウスメーカーで注文住宅の建築を考えている方は特に、マイホーム計画を失敗しないためにも参考にしてみてください。
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Contents
注文住宅とその注意点とは…
「マイホームを建てるなら、やっぱり自分たちに合った間取りの家を建てたいなぁ!」
「自由設計で建築をお願いするには、注文住宅がおすすめですよね?」
マイホーム計画を考えられている方々の中には、このような考えをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
注文住宅って、なんだか憧れを感じる響きがあって、素敵ですよね…!
建築の依頼先として候補に上がってくるのが「ハウスメーカー」・「工務店」・「設計事務所」の大きく3つです。
そして、注文住宅を特に多く扱っていると認知されているのが「ハウスメーカー」ですね。
ハウスメーカーにて注文住宅を建築するにあたって、
「金額は建売住宅と比べて高いんだろうな…」
「でも、なんでも要望を叶えてくれるのなら仕方がないのかな…」
という心の声が聞こえてきそうです。
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注文住宅とは
皆さんの考える「注文住宅」とは、どのようなものでしょうか?
「自分たちの間取りの要望を「0」から設計士にお願いして自由に作る家のこと」
「木材や壁の素材をこだわりながら自由にお家づくりができる建築タイプのこと」
「雑誌に載っている気に入った外観を自由に考えて背系できる家のこと」
その回答内容は様々だと思いますが、共通して「自由に家を作る」という概念を持っている方が多いのではないでしょうか?
なので、注文住宅の家のことを「自由設計」と捉えている人たちも多いのだと思います。
住宅業界で働く中で、多くの設計士・建築士の方とお話もさせていただきましたが、「注文住宅」と「自由設計」には大きな概念の違いがあることを知っておくことが大切だと感じます。(注文住宅の注意点にもつながるお話です)
注文住宅と自由設計の概念をまとめましたので、掲載します。
●参考資料●
このように考えることができます。
まとめますと、
●注文住宅●
①請負契約を結ぶ契約方法である
②出来上がった商品を購入するのではなく、これから出来上がる商品をイメージしながら購入する
③建売住宅とは異なり、設計段階で「間取りや外観、設備や材料、仕様等」をカスタムできる
このように「注文住宅」について定義づけすることができるでしょう。
一方、「注文住宅=自由設計」の概念が一人歩きしておりますが、注文住宅には「完全オーダーメイドの自由設計タイプ」と「カスタマイズ型の規格型住宅」の2種類が存在しております。
「自由設計タイプ」
ゼロから家の空間演出や間取りの構成、外観のテイスト、設備の仕様、木材や壁紙の材質など、あらゆる要望を設計士と共に作っていくことのできる設計タイプの住宅。
「規格型住宅」
建築会社側が定める枠組みの中・選択肢の中から「間取りはこれ、設備はこれ、玄関ドアはこれ、外壁材はこれ」と、パズルを組み合わせるように既存範囲内・規格内で設計していくタイプの住宅。
そして、
●参照データ●
このデータのように、自由設計タイプの注文住宅の方が「難易度も高く、故に金額も高い」傾向にあります。
注文住宅の注意点…規格型住宅の落とし穴とハウスメーカーの戦略
先ほどお話しさせていただいたような「注文住宅」と、二つの商品タイプ「自由設計、規格型住宅」の概念は、実は一般的には認知されておりません。
だからこそ、他のホームページサイトに掲載されているような、
「注文住宅は自由設計と同様の意味を持つ住宅である」
「注文住宅でフルオーダーメイドの家を建てられる!」
というような、ぼやけた認識が横行しているのです。
ハウスメーカーの中には、「フルオーダーメイドが可能な商品」と「規格内のカスタマイズ型商品」をどちらも所有しているメーカーがほとんどで、
このようなトークをする会社がとてもたくさんあります。
今回インタビューさせていただいた主婦の方も、まさにこの切り口からハウスメーカー・商品に魅力を感じ、商談を進めました。
しかしながら、実はこれ「落とし穴」であり「注意点」です。
このように、契約前に「注文住宅の注意点」に関して確認できていれば問題ありませんが、もし確認できていなければ、契約後の打ち合わせや引き渡し後の暮らしの中で後悔することになりまねません。
だからこそ、規格型住宅の落とし穴にはまらないように、注文住宅の注意点を押さえておきましょう。
注文住宅の注意点は以下の通りです。
●注文住宅の注意点●
①「注文住宅=自由設計」という概念は曖昧すぎる
②注文住宅を販売するハウスメーカーには「規格型住宅」を主流にしている会社が多い
③ハウスメーカーの営業マンは、「規格型住宅」と「自由設計」の違いを教えてくれない
④ハウスメーカーが扱う商品タイプごとに「自由度」と「坪単価」の違いがある
この注意点を頭に叩き込んでおいてください!
注文住宅の建築を経験した主婦の方が教える注意点
今回、私が住宅営業マンをしていた時の「契約者様のご友人の方」にインタビューさせていただきました。
実際に注文住宅の注意点を知らないことが原因で後悔した経験を持つ、キムラさんという主婦の方です。
注文住宅を建築された主婦の「キムラさん」
キムラさんは、2014年に木造の注文住宅をハウスメーカーにて建築されました。
●キムラさんのプロフィール●
名前 | キムラ様(仮名)(34) |
---|---|
家族構成 | 3人家族 |
建築検討ハウスメーカー数 | 2社 |
建築検討期間 | 2ヶ月 |
マイホーム優先事項 | 間取り・外観の自由度、金額 |
キムラさんの「後悔曲線」は下記の通りです。
●キムラさんの後悔曲線(満足度指数)●
注文住宅で後悔したエピソード
キムラさんは、どのような後悔エピソードをお持ちなのか、インタビューして見ました。
私がインタビューさせていただく中で、キムラ様の「マイホーム計画」の準備段階はバッチリだと感じました。
●キムラ様のマイホーム計画の事前準備●
- 自分たち家族のマイホーム計画の軸を明確に持てており、かつ家族で共有ができていた。
- いきなりハウスメーカーに行くのではなく、まずは資料請求をすることによって選択肢を広げた。
- 結果的に「間取り・外観」のデザイン面と「金額」を両方捨てない目標を持ってハウスメーカーへ足を運んだ。
〜キムラ様ご家族様と営業マンとのやりとり〜
〜キムラ様の契約間近のエピソード〜
この「営業マンとキムラ様ご家族様」の会話の中で、以下のポイントが悔しいと感じた点です。
●キムラ様のマイホーム計画の契約前●
- 注文住宅=自由設計であると、心の中で思い込んでしまっていた。
- 提案された商品タイプが「フルオーダーメイド」なのか「規格型住宅」なのか、確認していない。
- ハウスメーカーの各商品の自由度・坪単価を確認できていない。
商品企画タイプの注意点に関しては、下記の記事にて解説しております。是非合わせて確認して見てください。
このエピソードから考えられるキムラ様のマイホーム計画の後悔ポイントは、下記の通りです。
- マイホームの軸でもあった「デザイン」を最終的に叶えられるハウスメーカー選びを誤ったこと。
- 注文住宅の注意点について知っていれば、難なく回避することができた公開であること。
- 信頼すべき立場の営業マンのことを信頼できなくなってしまった。
このように、注文住宅には「知っておかなければ後悔してしまう可能性」のある注意点が潜んでいるのですね。
注文住宅と注意点から考えられるマイホーム計画の対策
マイホーム計画を振り返って後悔を感じている方のインタビュー内容からも考えられる、注文住宅の注意点と「その対策方法」は下記の通りです。
●注文住宅の注意点とその「対策」●
①「注文住宅=自由設計」という概念は曖昧すぎる
→だからこそ、「注文住宅≠自由設計」の意識を持ち、「フルオーダーメイド」と「規格型住宅」の概念を頭に入れておくこと
②注文住宅を販売するハウスメーカーには「規格型住宅」を主流にしている会社が多い
→ハウスメーカーの謳う「自由設計」には「規格型住宅」の影がある可能性が高いため、簡単に「フルオーダーメイドなんだ!」と受け入れない。
③ハウスメーカーの営業マンは、「規格型住宅」と「自由設計」の違いを教えてくれない
→営業マンが教えてくれないのであれば、こちらから質問しましょう。(例,「完全にゼロから設計士の方と打ち合わせができますか?」「全ての商品がフルオーダーメイドなんですか?」など)
④ハウスメーカーが扱う商品タイプごとに「自由度」と「坪単価」の違いがある
→契約前には必ず、「自分たちが提案を受けている商品タイプの「仕様内容、デザインの幅、性能の高さ」等と「坪単価」の確認を忘れないようにしましょう。「契約後も変更できます」という言葉は本当ですが、「自分たちの理想を実現できない商品」での契約は避けましょう。
このように、注文住宅の注意点を知っていれば「契約前の段階」で対策を打つことが可能ですので、ぜひ参考にして見てください。
まとめ…注意点を把握した状態で注文住宅の打ち合わせをしましょう
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