元住宅営業マンで、現在は「どのハウスメーカーにも属さない立場」から、お家づくりに必要不可欠なお役立ち情報を提供しております。
当サイトにお越しいただいた方々には、ぜひ「マイホーム計画に活かせる知識」をお持ち帰りいただきたいと思っております。
今回の記事は、マイホーム計画に欠かすことのできない「家の構造の3分類」についてご紹介させていただきます。
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Contents
木造と鉄骨、そしてコンクリート住宅の新築タイプがある
突然ですが、あなたは「新築住宅」を考えていくにあたって、どのタイプの建築を望まれておりますでしょうか?
建築の構造タイプについて、皆様の考えやイメージは人それぞれで異なるものだと思います。
実はこの構造タイプですが、お家づくりを考えていく上で「とても大きな選択肢」とも言えます。
建築タイプを「家族で共有」し「どの構造のお家を建てたいのか」を固めておくことで、
- ・今後のハウスメーカー選びの取捨選択に活かすことができ、間取りや外観、資金面の内容の検討時間に費やすことができる
- ・自分たち自身が「納得と安心」して、自信を持って家を買うことができる
- ・自分たちに適した住まい環境(またはこだわりのデザインや外観)を手に入れることができる
といったような大きな利点があるのです。
一生に一度の大きな買い物ですので、どうせなら「家の建築タイプ」について初めに知っておくことは、決して損ではないはずです。
とは言うものの、家の構造体は大きく分けてたったの3つしかございません。
それがこちらです。
家の構造体3分類
①鉄筋コンクリートの住宅(鉄筋コンクリート造住宅)
②鉄骨の住宅(鉄骨造住宅)
③木造の住宅(木造住宅)
そこからさらに派生します。
家の構造体3分類
①鉄筋コンクリートの住宅(鉄筋コンクリート造住宅)
→⑴ラーメン構造
→⑵壁式構造
②鉄骨の住宅(鉄骨造住宅)
→⑴重量鉄骨造
→⑵軽量鉄骨造
③木造の住宅(木造住宅)
→⑴木造軸組工法(在来軸組工法)
→⑵ツーバイフォー工法
→⑶木造パネル工法
まず注目すべきは「木造か鉄骨か、あるいはコンクリートか」の構造体の違いです。
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最も多いのは木造と鉄骨、その中でも木造がダントツで多い建築タイプ
先ほどお話しさせていただきましたように、住宅構造には「木造、鉄骨、コンクリート」3分類がございます。
では、ここで質問です。
「Q,日本国内の戸建て住宅着工数の中で、最も割合の高い(多く建てられている)住宅構造は【木造、鉄骨、コンクリート】どれでしょう?」
●参考資料●
みなさんは正解できたでしょうか?
私が住宅営業マンとしてお客様にこの質問をした時に、「木造の家が多く建てられていそう」と回答された方は約半数ほどでしたが、その割合に関してお伝えした時の驚きは大きい方がほとんどでした。
私が住宅営業をしていた頃からこの質問をさせていただいておりましたので、「新築着工数」に関しては全体的に減少傾向にあるのですが、この「木造、鉄骨、コンクリートの新築着工構造タイプの割合」のデータは、過去もずっと変わらずにこの割合を推移しているのです。
「日本の新築住宅は木造が圧倒的に多い…ついで鉄骨」
長年変わらないこのデータには、何か理由があると思いませんか?
その理由も交えながら、この記事では「木造、鉄骨、コンクリート」造のお家の比較データをご紹介していこうと思いますので、ぜひ知っておいてくださいね。
木造や鉄骨…なぜ家の構造タイプを把握しておく必要があるのか?
少し話が逸れますが…。
私が住宅営業をしていた時を振り返ってみると、家の構造について関心が強いのは、主に「男性」だったと記憶しております。
特に「男性」の方が、木造や鉄骨などの構造に興味がある?
男性の意識しがちなポイントと、女性が意識しがちなポイントは、質は大きく異なっているのですね。
→男性が意識しがちなポイント…構造や耐震・耐久性、保証やアフターサポート、金額など
→女性が意識しがちなポイント…間取りやデザイン、インテリアや照明計画、光熱費、工期など
男性が構造タイプに興味関心が高い理由は、おそらく
- 「住宅ローンを返済していく当事者だから」
- 「家族を守ることについて最優先に考えるから」
- 「単純に理屈っぽい人が多いから」
- 「実は、女性より男性の方が一大決心する際の度胸がないから」
このような、「責任」や「本能的」な事柄が起因していると考えられます。
奥様層の「女性」にも関心を持つべき理由が「構造」にはある
住宅展示場には必ず、構造コーナー(家の作りや耐震性、断熱性能の仕組みや数値などを説明する場所)が設けられております。
私が展示場の構造コーナーの説明をする際に、よく話を聞いていただいていたのは「ご主人様」でした。
探してみると、お子様を連れて二階のデザインを見にいっていたり、子供部屋で一緒に遊ばれていたりします。(展示場へいったことのあるご家族様であれば、思い当たる節があるのではないでしょうか?)
しかし、実は木造や鉄骨の違い、構造の違いを把握しておくべきなのは「奥様」も同様に重要なのです。
奥様層の「女性」の方が、家事を担当されたりすることもあって家にいる時間は長いですよね?
また、お子様の健康や成長を身近にサポートされているのも、また奥様ではないでしょうか?
例えば木造と鉄骨の住宅では、
「構造体の熱伝導率の違いによって、室内の体感温度に大きな差が生まれる」
「基礎の構造によっては、床が底冷えすることにもつながり、ハイハイ歩きをする赤ちゃんの体感温度が大きく変わってくる」
といったような、「長くお家にいるからこそこだわりを持ちたい内容」がいくつか存在するのです。
先ほどの体感温度の話などは、結果的には
「光熱費の問題」
にも直結してくる内容ですので、おうちのお財布を守られている奥さまにとっては見逃せない内容なのです。
できれば「営業マンから話を聞く前に」知っておいて頂きたい情報
家づくりにおいて、構造のタイプは主に「木造、鉄骨、コンクリート」の造りがあること、そしてその大半は木造のお家で、あとは鉄骨が多くの割合をしめていることは、もうみなさん頭のなかに入ったのではないでしょうか?
このあと、「木造、鉄骨、コンクリート」の構造をそれぞれご説明させていただきますが、実はこの内容、「ハウスメーカーに足を運ぶ前に知ってほしい情報」であり、もっと言うと
「住宅営業マンの話を聞く前に仕入れておいていただきたい情報」
でもあるのです。
なぜなら、私も住宅営業のお仕事を長年していたからわかるのですが、
営業マンは「自社商品を売りたい」がために、「自社の商品の構造タイプ」を圧倒的にオススメする
と言えるからです。
もちろん、悪意があって「木造」や「鉄骨」造の構造の訴求をするわけではありませんが、そのお客様に「自社商品を買っていただくため」には、営業マンとしては避けられない思考回路になるのです。
と混乱して、
- 「自分たちの中にある本当の理想を見失ってしまう」
- 「建てた後に後悔してしまう恐れがある」
- 「結局マイホーム計画が楽しく進められない」
という悪循環に発展してしまうことも、冗談抜きでよくある話なのです。
できることならば、ハウスメーカーへ足を運ぶその前に、最低限の知識を仕入れ、さらに「私たちには〇〇の構造タイプが向いてそうね〜」とある程度の意思を持って、説明を聞きに行くようにしましょう!
結果的に「鉄骨で考えていたけど木造の方がいいね!」と意思変更するのは、「自分たちの考え・意思ありきの選択変更」なので、全く問題ないと思います。
間違っても、「木造と鉄骨、特に決めてませ〜ん」という状態では展示場に行かないでくださいね。
木造、鉄骨、そしてコンクリートのお家を解説
ここからは、「木造、鉄骨、コンクリート」の構造をぞれぞれ解説していきたいと思います。
記事内の文字数が膨大になってしまいますので、各構造タイプに関しては別途解説ページを設けております。
みなさんの関心のある構造タイプについてさらに詳細に知りたい方は、各項目の下部より移動してご覧になってくださいね。
コンクリートのお家の特徴
まず、全体の約1%ほどの少数割合である「コンクリートのお家」についてまとめさせていただきます。
例)コンクリート住宅のお家
コンクリートを使った住宅の写真を掲載しておきます。
写真から見ても分かるように、外観や部屋にいるときに目線の先にある「シックな素材感」が、クールなかっこいい雰囲気を演出してくれますね。
コンクリートのお家の特徴
次に、コンクリートのお家の特徴について、表にまとめていますので参考にして見てください。
●参考データ●
コンクリート造は「木造、鉄骨」造と比べて異質
上記掲載の資料から考えられるに、コンクリート造のお家は「木造、鉄骨」の構造タイプでは実現することができない「デザイン」や「外観」を手に入れることができます。
直線を用いた設計方法である「木造、鉄骨」とは違い、コンクリートの場合はゼロベースで形状を造っていくことが可能だからですね。
私も過去に1組だけ、鉄筋コンクリート造のお家のご計画を担当させていただいた経験がありますが、玄関アプローチの壁面を「綺麗な曲線で表現」したり、リビングには仲介のない「大開口の吹き抜け」を設けたりと、オンリーワン住宅に非常に適していると感じました。
一方で、断熱性に関しては、少々我慢が必要な印象を受けますね。
理由はコンクリートの素材そのものが「熱を通しやすい素材」だからですね。
(熱伝導率は木材の12倍であり、木造の家に比べると大きく外気の影響を受けやすいことが考えられる)
なので、必然的に「夏は暑く、冬は寒い」室内環境になりやすいので、光熱費が多くかかってくることもデメリットとしてあげられます。
太陽光パネルを増大させるなど、電力を売電していく仕組みづくりをすることで、ある程度は軽減されるかもしれないですね。
コンクリートのお家を建てるのはこのような人
コンクリートのお家を建てるのが向いているのは、このような考えをもっている方です。
- 外観に曲線を取り入れたり、木造や鉄骨のお家では実現できないデザインを手に入れ、他にはない住宅に住んでみたい
- 楽器が趣味で大音量で演奏ができる空間、または本格的なシアタールームを自宅で再現したい方
このような方々は、木造や鉄骨のお家ではなく、コンクリートのお家を手に入れるのが向いているでしょう。
(コンクリート造住宅に関して詳しく知りたい方はこちら↓)
木造と鉄骨の構造について
次に、「木造と鉄骨」の構造タイプについてご説明させていただきます。
多くのハウスメーカーでは、木造の商品タイプか鉄骨の商品タイプのお家を提供していることが多いので、この2つの構造タイプについて考えを深めることができれば、ひとまずこの記事での情報ピックアップはバッチリです!
鉄骨住宅
まずは鉄骨の構造タイプから見ていくことにしましょう。
例)鉄骨造のお家
鉄骨を使った住宅の写真を掲載しておきます。
写真からは、家を形成する構造が鉄骨でできているなんて、見当もつきませんね。
鉄骨のお家の特徴
次に、鉄骨のお家の特徴について、表にまとめていますので参考にして見てください。
●参考データ●
鉄骨のお家は性能面が魅力的
上記資料から考えられるに、鉄骨のお家は「構造自体が頑丈な鉄骨」なので、耐震性や耐久性には強みを感じますね。
また、1つ1つの材料が頑丈なため、木造住宅と比べても「柱や梁」の本数は比較的少なくて済みます。
なので、開放的な空間演出や、大きな窓を壁面に設けることが容易であるという特徴があるのも事実です。
その利点を生かして後々のリフォームに適していることも、重ねて魅力的なポインとでしょう。
一方で、コンクリートと同様に、木造のお家と比べて鉄骨のお家は「断熱性・気密性」では少々劣ってしまいます。
また、一般的には「火災に強いのは木造より鉄骨だ」という印象がありますが、実は「家が燃えて崩れ落ちてしまうスピードは鉄の方が早い」という事実もあります。
ある一定の温度に達してしまうと、鉄骨の場合は溶けて崩れ落ちてしまうからですね。
鉄骨のお家を建てるのはこのような人
鉄骨のお家を建てるのが向いているのは、このような考えをもっている方です。
- 過去に震災の経験があり、新築の住まいではとことん耐震性にこだわりたい方
- できる限り早期的に次の住まいに引っ越したいと希望される方
このような方々は、木造やコンクリートのお家ではなく、鉄骨のお家を手に入れるのが向いているでしょう。
(鉄骨造住宅に関して詳しく知りたい方はこちら↓)
木造住宅
最後に、全体の着工数の8割以上の割合を占める、木造の住宅についてご紹介します。
例)木造のお家
木造のお家の写真を掲載しておきます。
写真では、木の特徴を細かく把握できませんが、実際にこの空間に足を運んでみると、木の感覚が伝わってきそうですね。
木造のお家の特徴
次に、鉄骨のお家の特徴について、表にまとめていますので参考にして見てください。
●参考データ●
木造のお家が日本中で多く建てられている理由
上記資料からも分かるように、木造の住宅の魅力的なポインとは、まず「断熱性・気密性」でしょう。
冒頭で「なぜ日本ではこんな多くの木造の住宅が採用されているのか」とい話しが出てきておりましたが、その最大の理由が「木造の住宅は日本の風土に適している」からなんですね。
つまり、「夏暑くて冬寒い」寒暖差の激しい日本の気候の中で、木造のお家では「夏は涼しく、冬は暖かい」空間を手に入れることが、鉄骨やコンクリート住宅と比較して容易なのです。
結果的に高熱費の削減につながるメリットもありますしね。
また、家を囲む構造体が「実際に生きている木材」であることは、「その空間で生活する人々の人体へも優しい」実験データも多数揃えられております。
健康的で快適な住まいを手に入れることができる点が、木造住宅の何よりのメリットだと考えられます。
一方で、木造の住宅における「注意点」はシロアリに火災、また木材の腐敗といったような「耐久性」の面ではないでしょうか。
実は鉄骨に関してもシロアリの被害がないわけではないのですが、木造のお家に比べたら全然被害数は少ないです。
定期的な防蟻処理をしていくなどの対策を施しておかなければ、家を支える土台の部分から腐っていってしまいます。
木造のお家を建てるのはこのような人
木造のお家を建てるのが向いているのは、このような考えをもっている方です。
- 木のぬくもりや、夏は涼しく冬に暖かい快適な住まいを第一優先にこだわりたい方
- 温度差から起こり得る「ヒートショック」や「結露」による健康被害を避け、快適に生活したい方
このような方々は、鉄骨やコンクリートのお家ではなく、木造のお家を手に入れるのが向いているでしょう。
(木造住宅に関して詳しく知りたい方はこちら↓)
まとめ…あなたに適しているのは木造?鉄骨?それともコンクリート?
大切なのは子供達よ!こ・ど・も・た・ち!
元住宅営業マンも納得の満足度
- 作成した間取りの数は、契約プランの「こだわりとアイデアの量」に比例する!
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