元住宅営業マンで、現在は「どのハウスメーカーにも属さない立場」から、お家づくりに必要不可欠なお役立ち情報を提供しております。
当サイトにお越しいただいた方々には、ぜひ「マイホーム計画に活かせる知識」をお持ち帰りいただきたいと思っております。
今回は、「住宅ローンの返済額の目安」についてご紹介したいと思います。
- 家賃と同じくらいの返済額を目安に家を建てたい
- 何千万円という高額な買い物に物怖じしてしまっている…
- どのように住宅ローンの返済額を決めればいいのか詳しく知りたい
このような方は、ぜひ参考にしてください。
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Contents
住宅購入の資金計画で考えるべきは「月々の返済額」と「自己資金」
「賃貸の家賃を払っていくだけでもやっとのこと…家を建てるなら最低今の家計の負担額で押さえておきたい!」
「住宅ローンの返済額って、みんなどれくらいの目安で考えているんだろう?
「月10万円を返済している人なんて、間違いなくお金持ちに違いない!」
このサイトにお越しの方々の中にも、上記のような悩みや想いを持っている方はいらっしゃるのではないでしょうか?
マイホーム計画を考えていく中で、確実にぶつかる大きな悩みの1つが「資金計画・住宅ローン」ですよね。
「一生で一度の高額な買い物」である住宅購入は、「車の買い替え」や「リフォーム」、またブランド物のバッグやアクセサリーを買うのとは訳が違います。
ほとんどの方が「住宅ローン」を返済しながら、一生をかけて購入費用を返済していくことになるでしょう。
「じぶん銀行HP参照:https://www.jibunbank.co.jp/column/article/00041/」
なので、マイホーム計画を考えていく上で大切なことは、「家や土地、諸費用の総額」というよりも、どちらかといえば
「月々の住宅ローンの返済額と自己資金」
であると考えてください。
なぜなら、マイホーム購入者にとって「直接負担額となる支払金額」は
- 住宅ローンの毎月の返済額
- 住宅ローン以外の自己資金額(頭金)
の、たった2つだからです。
そして、特に、
- 住宅ローンの毎月の返済額
に関しては、「20年〜35年」という「今後の長い人生において毎月支払い続ける金額」になりますので、家族の中で「目安となる返済額」を明確にしておく必要があります。
ただ…
というように、ご自身の返済額の目安について考えるのって、なかなか難しいんじゃないかなと思います。
なので、今回の記事の中では、私が住宅営業マンとして働いていた経験の中で会得した「住宅ローンの返済額の目安」の決め方を、
- 私が担当した過去のお客様の住宅ローンの目安と実際の返済額の例
- 実は知られていない、「住宅ローンの返済額の考え方」
- 住宅ローンの返済額と総予算の関係性
といったような多角的観点からご紹介していこうと思っております。
▼合わせて読みたい記事▼
経験者に聞いた!「住宅ローン返済額の目安」と「実際の返済額」のギャップ
それでは初めに、私が担当したお客様の「住宅ローン返済額の目安例」を紹介していきたいと思います。
住宅ローン返済額の目安「60,000円」だったTさん
まずはTさんの例です。
建築総額 | 約33,000,000円 |
---|---|
当初の住宅ローンの返済額の目安 | 60,000円/月 |
実際の住宅ローン返済額 | 80,000円/月 |
当初予定していた自己資金 | 2,000,000円 |
実際の自己資金額 | 5,000,000円 |
Tさんは展示場に初めて来店された当初は「工務店」や「FC加盟店」での建築を考えられており、住宅ローン返済額に関して「なるべく安いほうがいい…!」といった感じでした。
住まいづくりのきっかけは「子供が生まれたこと」だったようです。
当初予定していた住宅ローンの返済額の目安は6万円程度でしたが、実際の返済額は8万円になっています。
結果的に総額が大きく膨らんだ中での契約を決めた理由に対して、Tさんは
・親からの援助金が思っていた以上にもらえた
・生命保険の見直しによって毎月の負担額が1万円ほど安くなった
ことがきっかけで、住宅ローンの返済額を上げ、借入額を増やしてもいいんじゃないか、という結論に至ったんです。
という理由から、当初の住宅ローン返済額の目安を超えた「月々8万円返済」の資金計画を実行する決断を下されております。
●Tさんの住宅ローン返済額の目安と実際の支払額の差●
住宅ローンの返済額目安 = 60,000万円
実際の毎月負担額の費用 = 80,000万円
差額 = +20,000円
自己資金の目安額 = 2,000,000円
実際の自己資金額 = 5,000,000円
差額 = +3,000,000円
住宅ローン返済額の目安「70,000円」だったHさん
次にHさんの例です。
建築総額 | 約35,800,000円 |
---|---|
当初の住宅ローンの返済額の目安 | 70,000円/月 |
実際の住宅ローン返済額 | 100,000円/月 |
当初予定していた自己資金 | 2,000,000円 |
実際の自己資金額 | 2,500,000円 |
Hさんは、私が若手の時にご契約いただいたお客様で、当初来店された時は、「ビルダー会社」で建築をしようか考えておられました。
住まいづくりのきっかけは「家賃を払い続けて生活をするなら家を建てよう」と決意されたことです。
。
結果的に総額が大きく膨らんだ中での契約を決めた理由に対して、Tさんは
・住宅ローン減税で戻ってくるお金を繰り越し返済費用として貯金をする考えを知った
・健康保険の見直しで、月々1,5万円の負担を減らすことができた
ことがきっかけで、ビルダーよりも間取り・外観をこだわれるハウスメーカーでの建築を考えました。費用は高くなりますが、満足感はやっぱり大きいです。
という理由から、当初の住宅ローン返済額の目安を超えた「月々10万円返済」の資金計画を実行する決断を下されております。
●Hさんの住宅ローン返済額の目安と実際の支払額の差●
住宅ローンの返済額目安 = 70,000万円
実際の毎月負担額の費用 = 100,000万円
差額 = +30,000円
自己資金の目安額 = 2,000,000円
実際の自己資金額 = 2,500,000円
差額 = +500,000円
住宅ローン返済額の目安「100,000円」だったNさん
Nさんの場合は…
建築総額 | 約38,400,000円 |
---|---|
当初の住宅ローンの返済額の目安 | 100,000円/月 |
実際の住宅ローン返済額 | 100,000円/月 |
当初予定していた自己資金 | 5,000,000円 |
実際の自己資金額 | 3,000,000円 |
Nさんの場合、子供を作る計画はないとのことで、とりあえず月々負担を10万円でお考えでした。
住まいづくりのきっかけは「適齢期に差し掛かったと感じた」からだったようです。
当初予定していた住宅ローンの返済額の目安は10万円程度に対して、現在の負担額も10万円とぴったりです。
結果的にNさんの場合、
・住宅ローン減税と合わせて月々返済を行なっていくことを考えた
・金利の安い時期は変動金利でローンを組み、10年後の住宅ローン減税満了時に貯金と合わせて一括繰り上げの計画を教えてもらった
ことがきっかけで、とりあえず安い金利を選び、貯金額を増やしていく方向性で考えるようにしました。
という理由から、当初の住宅ローン返済額を「月々10万円返済」で減らすことなく、自己資金額を温存する計画でマイホームを実現させました。
●Nさんの住宅ローン返済額の目安と実際の支払額の差●
住宅ローンの返済額目安 = 100,000万円
実際の毎月負担額の費用 = 100,000万円
差額 = ±0円
自己資金の目安額 = 5,000,000円
実際の自己資金額 = 2,000,000円
差額 = -3,000,000円
住宅ローン返済額の目安「55,000万円」だったIさん
最後にIさんの場合は…
建築総額 | 約30,500,000円 |
---|---|
当初の住宅ローンの返済額の目安 | 55,000円/月 |
実際の住宅ローン返済額 | 85,000円/月 |
当初予定していた自己資金 | 1,500,000円 |
実際の自己資金額 | 2,500,000円 |
Iさんが初めて展示場へ来店した際、今のアパートの家賃と同負担額で家を建てられる建築会社を探しているということを話されておりました。
住まいづくりのきっかけは「アパートの部屋が狭く、広い空間で暮らしたい」と感じたからです。
・住宅ローン減税を10年後に一括繰り上げ返済して、残りの返済負担額を1,5万円減らす
・太陽光パネルを載せることで、今の光熱費負担額である0,5万円を浮かせる
・生命保険の二重加入にならないように見直して、保険の月々負担額を1万円減らす
ように考えれば、住宅ローンの返済額は8,5万円でも、そのほかの生活負担額を3万円減らすことができるから、実質家計の出費額は現在と同様の5,5万円で大丈夫だと教えてもらえたので、総額を増やしたマイホーム計画を考えました。
Iさんの場合、住宅ローン返済額の目安であった「月々5,5万円返済」から「月々8,5万円返済」まで引き上げ、さらにご両親からの援助金を自己資金に加算して、マイホーム計画を充実させることができました。
●Iさんの住宅ローン返済額の目安と実際の支払額の差●
住宅ローンの返済額目安 = 55,000万円
実際の毎月負担額の費用 = 85,000万円
差額 = +30,000円
自己資金の目安額 = 1,500,000円
実際の自己資金額 = 2,500,000円
差額 = +1,000,000円
以上が、私が直接担当させていただいた方々の中からご紹介させていただいた4組のご家族さまの「住宅ローンの返済額の目安」とそのギャップです。
住宅ローンを利用した家の買い方
上記の皆さまに共通していたのが、
- 住宅ローン控除によって、繰り上げ返済(あるいは月々負担の減額)を計画している
- 太陽光発電を考えて「月々の光熱費」の家計負担を減らす
- 生命保険の見直しを行い、月々の家計負担を減らす
- 自己資金を引き上げることで、住宅ローンの毎月返済負担額を減らす
というような施策をされていることがわかります。
これらの考え方は、
- 今現在の生活内で毎月負担している家計の出費を、新築の生活において軽減させる
- 住宅ローンを組むことで得られる「国からの援助金」を考慮した資金計画を行なう
- 最終的に「自己資金」を引き渡し段階で多めに払うことで、今後の長期的な負担額を減らす
というような、「住宅ローンの返済額の目安を超える金額」分を「その他の施策でカバーする」ことで、結果的に「毎月の返済額は上がったにも関わらず、毎月の家族の負担額は一定」というサイクルを作り出しております。
負担は同じであるけれども住宅ローンの返済額を引き上げることができれば、当然「住宅ローンの借り入れ総額」も増えることになり、結果的に、
- もう少し大きな建物を計画できる
- 引越し段階で新しい家具を揃えられる
- カーポートや植栽などの外構計画も同時に行える
- 土地にかけられる金額が増える
- etc…
などなど、マイホーム計画をより充実させることにつながっていきます。
これが、住宅を購入する際には必ず知っておかなければいけないポイントです。
まとめ…住宅ローンの返済額のボーダーラインを正しく設定しよう
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介させていただいた「住宅ローンの返済額の目安の考え方」は、「ご家族様の資金計画」に即した内容でお伝えしております。
一方で、建築会社に焦点を当てて見た場合、「坪単価40~50万円」の会社もあれば「坪単価80万円以上」の予算を組まないと計画が成り立たないハウスメーカーも存在します。
どの建築会社でも言えることが、
「間取りを作成して見積もりを出して見ないことには金額的な判断ができない」
ということです。
だからこそ、計画段階でできるだけ多くの建築会社の間取りと見積もりの相関関係を見ておかれるのがいいでしょう。
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