元住宅営業マンで、現在は「どのハウスメーカーにも属さない立場」から、お家づくりに必要不可欠なお役立ち情報を提供しております。
当サイトにお越しいただいた方々には、ぜひ「マイホーム計画に活かせる知識」をお持ち帰りいただきたいと思っております。
今回は、二世帯住宅に関する内容をご紹介させていただきたいと思っております。
- 現在マイホーム計画で二世帯住宅にするか迷っている。
- 二世帯住宅体験者のブログを読んで不安になってきた…
- 二世帯住宅のメリットとデメリットについて詳しく知りたい。
このような方々は特に参考にしてみてください。
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Contents
- 1 二世帯住宅って一体何?
- 2 二世帯住宅のメリット
- 2.1 二世帯住宅のメリット①…子供の面倒を見てもらうことができる
- 2.2 二世帯住宅のメリット②…病気や怪我で家事ができなくなった場合も互いに助け合うことができる
- 2.3 二世帯住宅のメリット③…家計の出費も共有することができ、建ててからの生活が楽
- 2.4 二世帯住宅のメリット④…お家族が大人数いることの安心感を感じながら生活できる
- 2.5 二世帯住宅のメリット⑤…共働きのライフスタイルや夫婦水入らずの旅行など、二世帯住宅の暮らしだからこそ得られる選択肢が増える
- 2.6 二世帯住宅のメリット⑥…里帰りの負担が少ない
- 2.7 二世帯住宅のメリット⑦…相続税を安く済ませられる可能性が高い
- 2.8 二世帯住宅のメリット⑧…住宅ローンの幅を拡充できる
- 3 二世帯住宅のデメリット
- 3.1 二世帯住宅のデメリット①…プライバシーの確保が難しい
- 3.2 二世帯住宅のデメリット②…夫婦の問題にも両親が関与してくる可能性が出てくる
- 3.3 二世帯住宅のデメリット③…生活スタイルで制限される内容が生まれる可能性がある
- 3.4 二世帯住宅のデメリット④…光熱費や食費などの分担が曖昧になってしまうケースも考えられる
- 3.5 二世帯住宅のデメリット⑤…祖父母や子供が一緒に生活しない状況(他界や独立など)になった場合、未使用スペースが多くなる可能性が高い
- 3.6 二世帯住宅のデメリット⑥…親世帯の費用負担が大きくなる可能性がある
- 3.7 二世帯住宅のデメリット⑦…全体的に建築コストは大きくなる可能性が高い
- 4 まとめ…二世帯住宅のメリット・デメリットを知って、納得のマイホーム計画を
二世帯住宅って一体何?
「両親の家が建っている土地の横に新築を建てるべきか、それとも両親の家を建て替えて二世帯住宅にするべきか、悩む…」
「二世帯住宅ってどんなメリットがあるんだろう?」
「友人の二世帯住宅体験談を聞くと、デメリットしか浮かばないんですけど…」
マイホーム計画を考えられている方々の中には「二世帯住宅の計画」を立てている方もいらっしゃるかと思いますが、上記のような悩みや疑問を持たれている方々は、意外に多いのではないかと思います。
二世帯住宅という概念は知っていても、そのメリットやデメリットを明確にイメージすることって、初めはなかなか難しいですよね?
しかし、一生に一度の大きな買い物だからこそ、マイホーム計画の選択肢として二世帯住宅を候補に加えることは、個人的には大賛成です。
私が住宅営業マンとして働いていた時に出会ったお客様の中で、二世帯住宅や三世帯住宅を実現させられた方々の営業担当をさせていただいた経験があります。
中には「不満」や「過度な要望」を訴えられる方もいらっしゃいますが、その方を含めても、多くのお客様・ご家族様が二世帯住宅での暮らしに幸せを感じられており、
「二世帯住宅を建ててよかった〜!」
と満足感溢れるお声を頂いております。
なので、今回の記事の中では、私の過去のお客様の「二世帯住宅に関する思い・感想」を織り交ぜながら、二世帯住宅のメリット・デメリットについてご紹介していこうと思います。
●二日前の山本家●
●そしてご主人様はミトの元へ…●
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二世帯住宅の3つの生活タイプ
まず、二世帯住宅とは、
「同一家系内の親世帯と子世帯の二世帯が、同一の建物内に一緒に暮らすこと」
を指しております。
誠かどうかはわかりませんが、ヘーベルハウスが先駆けて二世帯型の住居を考案した際に「二世帯住宅」と名付けたと言われております。
二世帯住宅には大きく分けて3種類の同居スタイルが存在しており、各家族の理想のライフスタイルに合わせて設計を考えていくことが可能です。
完全同居型の二世帯住宅
寝室等のプライベート空間以外を、親世帯と子世帯が共同で使用する住居スタイルです。お風呂やキッチン、洗面所やトイレなどの生活ゾーンに加え、リビングやダイニング、玄関などの各所の共有を行います。
- 常に家族全員の生活を共有することができる
- プライバシーに関してはやや問題が多い
- 設備を一式で済ませることができるため、建築費用が安く済む
といったような特徴がありますね。
親世帯と子世帯の生活リズムを合わせる必要があるため、ある程度のルール決めが必要でしょう。
完全分離型の二世帯住宅
建物は同一なのですが、玄関を2つ造って入り口から分離したり、各世帯につきそれぞれの居室、設備を設けるなど、生活リズムはすっぱりと分けてしまうタイプの二世帯住宅です。
- 完全同居型とは違い、居室部分の面積も設備も2世帯分必要になるので、比較的コストがかかりやすい
- 完全に生活を分離するため、お互いに干渉し合うことは少ない
- 同じ屋根の下にいる安心感はある
という特徴がありますね。
プライバシー問題や家族間の揉め事は少なくなりますが、その分コストが予想以上に高くなることが考えられますので、注意が必要です。
部分共用型の二世帯住宅
家族の生活シーンに合わせて共有スペース&非共有スペースを構築できる。例えば「LDKのみ共有して、残りは分離して生活する」二世帯の暮らし方や、「玄関やホール部分、納戸スペース等は共有するが、階ごとに世帯の生活空間を分類する」に世帯の暮らし方が可能。
- 完全同居型と完全分離型の中間に位置する二世帯住宅
- 程よい距離感を保ちながら生活することが可能
- 完全同居型に比べると家族間の交流は薄い
という特徴があります。
比較的揉め事が少ないですし、二世帯住宅ならではの「家族がいる安心感」も手に入れられる人気の住居スタイルです。
自分たち家族のケースを考えた二世帯住宅を考えていくことが重要
以上にように、親・子・孫の三世代が同一の建物に二世帯として生活する暮らしには、「完全同居型」「完全分離型」「部分共用型」の3つのパターンが存在します。
ただし、必ずこの3つのパターンから間取り・外観を決めなければいけないというわけではなく、
- リビング・ダイニングは別で儲けて、キッチンだけは共有で使用する
- ほとんど共有スペースとして採用するが、洗面所とお風呂に関しては2世帯分備え付けておく
など、それぞれの家族の考え・生活に応じて間取りを作ることが可能です。
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二世帯住宅のメリット
まずは、二世帯住宅を計画する上でのメリットについてご紹介したいと思います。
二世帯住宅のメリットは下記の通りです。
●二世帯住宅のメリット●
- 子供の面倒を見てもらうことができる
- 病気や怪我で家事ができなくなった場合も互いに助け合うことができる
- 家計の出費も共有することができ、建ててからの生活が楽
- お家族が大人数いることの安心感を感じながら生活できる
- 共働きのライフスタイルや夫婦水入らずの旅行など、二世帯住宅の暮らしだからこそ得られる選択肢が増える
- 里帰りの負担が少ない
- 相続税を安く済ませられる可能性が高い
- 住宅ローンの幅を拡充できる
それでは順にご紹介していきます。
二世帯住宅のメリット①…子供の面倒を見てもらうことができる
まず、二世帯住宅のメリットとして考えられるのが「両親に子供の面倒を見てもらうことができる」という内容ですね。
特に、主婦の方や共働き世帯のご家族様にとっては、両親が自宅にいてくれることの恩恵を強く感じる機会が多いみたいです。
お子さんの世話をしてくれるだけではなく、ちょっとした勉強や習い事の手伝いなど、幅広いサポートを期待できる可能性が高いです。
これは、夫婦単独で生活していては得ることのできないメリットでしょう。
二世帯住宅のメリット②…病気や怪我で家事ができなくなった場合も互いに助け合うことができる
次に、急な病気や万が一の怪我などで入院してしまった場合でも、両親や息子世帯に家のことを任せられるという点が、二世帯住宅の大きなメリットだと感じます。
特に両親側の意見として、病気で寝込んでしまった時や怪我で動けない時の買い出し・身の回りの世話を息子世帯に助けてもらえることは、目には見えない部分ですが「大きな心の支え」になっているようです。
二世帯住宅のメリット③…家計の出費も共有することができ、建ててからの生活が楽
また、二世帯住宅の生活をする上で、「財布が2つある」家計の仕組みが出来上がります。
特に、親世帯が現役で働かれている家族であれば、
- 光熱費
- 家にかかってくる税金
- 食費
など諸々の生活費を援助し合うことが可能です。
そもそも、同一の建物で暮らしていくため「光熱費」に関しては二世帯分の金額よりも安く済ませることができるので、ランニングコストの面でメリットが感じられることが多いみたいですね。
二世帯住宅のメリット④…お家族が大人数いることの安心感を感じながら生活できる
次に、二世帯住宅に住むことで得られるメリットとして、「同じ屋根の下に家族が毎日集う」という安心感が挙げられます。
特に、ご高齢の親世帯にとっては、孫の姿を見ながら日々過ごせるということはもちろん、息子世帯のライフイベントに参加することができるなど、心の拠り所を創出することが可能です。
一世帯では得られない安心感を共有することができる点がメリットですね。
二世帯住宅のメリット⑤…共働きのライフスタイルや夫婦水入らずの旅行など、二世帯住宅の暮らしだからこそ得られる選択肢が増える
上記に挙げた内容と付随して得られるメリットですが、「共働きのライフスタイル」を選択できたり「習い事に通う」選択が増えたり、また夫婦で買い物や旅行に出かける時間を得ることができます。
このように、二世帯住宅で生活しているからこそ選択できるライフスタイルに関しても、二世帯住宅で暮らす決意をした際のメリットだと考えられます。
二世帯住宅のメリット⑥…里帰りの負担が少ない
また、別の観点からになりますが、里帰りの負担を減らすことが可能になり、休日をゆっくりと過ごすことができるようになります。
これは、普段お仕事勤をされているご主人様にとっては嬉しいメリットですよね。
「年末年始やお盆休み、家族総出の里帰りに追われてなかなか休むことができない!」という不満も軽減させられます。
二世帯住宅のメリット⑦…相続税を安く済ませられる可能性が高い
二世帯住宅の場合、一定の条件を満たすことができておれば「小規模宅地等の特例」と呼ばれる「土地の評価額」を最大80%減少させることができるメリットがあります。
特に、土地に関しては相続税が大きくなりやすいため、評価額を80%抑えることができた場合、大きな節税につなげることができます。
二世帯住宅の金銭的なメリットと考えることができるでしょう。
二世帯住宅のメリット⑧…住宅ローンの幅を拡充できる
最後に、二世帯住宅を購入する場合は、同一建物内に家を建築する親族共同ということで「親子ローン」を組むことが可能です。
二世帯住宅にすることで「総建築額」が高くなってしまう可能性は高いのですが、逆に「一人だけでは借りることができない」or「一人だけでは返済することができない」住宅ローン計画であっても、親世帯と連携することで可能な資金計画になる場合も大いにございます。
二世帯住宅のデメリット
次に、二世帯住宅のデメリットについてご紹介していきたいと思います。
二世帯住宅のデメリットは下記の通りです。
●二世帯住宅のデメリット●
- プライバシーの確保が難しい
- 夫婦の問題にも両親が関与してくる可能性が出てくる
- 生活スタイルで制限される内容が生まれる可能性がある
- 光熱費や食費などの分担が曖昧になってしまうケースも考えられる
- 祖父母や子供が一緒に生活しない状況(他界や独立など)になった場合、未使用スペースが多くなる可能性が高い
- 親世帯の費用負担が大きくなる可能性がある
- 全体的に建築コストは大きくなる可能性が高い
以上になります。
各項目ごとにご紹介していきたいと思います。
二世帯住宅のデメリット①…プライバシーの確保が難しい
まず、二世帯住宅のデメリットとして考えられるのが「プライバシーの確保が難しい」という点ではないでしょうか?
特に、冒頭でお伝えさせていただいた「完全同居型」の住宅の場合、常にそれぞれの世帯空間を共有することが求められますので、一緒の空間で過ごす時間も当然長くなります。
私の過去のお客様にインタビューを行った際も、完全同居型や部分共用型の二世帯住宅の住まいを建てられた方々の多くが少なからず感じている内容だとわかりました。
世帯間・家族間で、一定のルール決めを行うことで対策を行っている家族が多いですね。
我慢を続けると返ってストレスが溜まっていきますので、できる限り対処するようにしましょう。
二世帯住宅のデメリット②…夫婦の問題にも両親が関与してくる可能性が出てくる
次に、「夫婦間の言い争い」や「揉め事」が起こった時、すぐそばに両親も生活しているため、その内容に親が干渉してくることが多いデメリットがあります。
特に子世帯側の不満と言えるでしょう。
完全分離世帯であったとしても、この問題は起こり得る内容です。
二世帯住宅のデメリット③…生活スタイルで制限される内容が生まれる可能性がある
また、親世帯と子世帯とでは「生活のリズム」がどうしても異なってきます。
年齢も違えば生きてきた時代も違いますので、ライフスタイルや生活内容、食事の好みに違いが出るのは当然ですよね。
しかし、同居スタイルによっては「食事」や「くつろぎ」の時間を常に共有しなければいけない場合もあるため、その際は多少の気を使っている方々が多く見られます。
二世帯住宅を建築された「親世帯・子世帯」に共通するデメリットであると考えられますね。
二世帯住宅のデメリット④…光熱費や食費などの分担が曖昧になってしまうケースも考えられる
また、『二世帯住宅のメリット③…家計の出費も共有することができ、建ててからの生活が楽』でご紹介した内容に反するデメリット内容ですが、家計の出費を共有するからこそ起こり得る「負担額の境界線の曖昧さ」に悩まされるケースが見られます。
どちらか一方の支払いが、二世帯間で決められたルールから外れた場合、その対応をきちんと実行することができれば問題ないのですが、これがなかなかうまく行かないみたいです。
光熱費や食費に関しては毎月のことであり、継続的に発生するものですので、デメリットに感じてしまうと厄介ですね…。
二世帯住宅のデメリット⑤…祖父母や子供が一緒に生活しない状況(他界や独立など)になった場合、未使用スペースが多くなる可能性が高い
二世帯住宅を建築する際には、「各世帯分の部屋数、設備」を備えることが求められます。
しかし、住み始めてから10年、20年と経ってくると
- 両親の他界
- 孫が進学・就職して巣立つ
などの理由で、必要のない空間も出てきてしまいます。
使っていなくても「手入れ」や「掃除」は行う必要がありますので、その点に関してはデメリットがあると考えられますね。
建築時から「リフォーム」による可変性を考えた設計を行っておくことである程度問題はクリアできるでしょう。
二世帯住宅のデメリット⑥…親世帯の費用負担が大きくなる可能性がある
二世帯住宅を購入されたご家族様の多くは「親世帯からの援助金」を見込めることがほとんどです。(私の過去の経験上の体感値です。)
ですが、家の総額が予想以上に膨らんだり、子世帯の家計を楽にしてあげたい気持ちが強くなったりと、住宅ローンの借入額を減らせるように「親世帯の自己資金負担額を増やす」ということは充分起こり得ます。
後々振り返った時に、後悔されるケースもちらほら…。
二世帯住宅のデメリット⑦…全体的に建築コストは大きくなる可能性が高い
最後に、「建築コストの増大」がデメリットになり得るでしょう。
特に、完全分離型の住居スタイルであれば、設備から部屋数、屋根材や木材なども考えると、全て一般的なマイホーム計画の倍かかってきます。
「なので金額も2倍に!!」とまでは言いませんが、1.3倍〜1.5倍の見積もり額になることは充分考えられます。
メリットの内容でもご紹介させていただきましたが、親子ローンの活用や自己資金額を増やすなど、資金計画に関しては通常以上に熟考しなければいけません。
まとめ…二世帯住宅のメリット・デメリットを知って、納得のマイホーム計画を
いかがでしたでしょうか?
二世帯住宅を計画されている方々の中には、
「本当に二世帯で生活していけるだろうか?」
「私たちが希望する間取りであれば、金額ってどれくらいになるんだろう?」
というような悩みを抱えられている方も多いと思います。
そんな方は、ぜひハウスメーカーや建築事務所に相談することに合わせて、できる限り多くの「間取り・見積もり」を収集しておくことをお勧めします。
結果的に、
「この間取りであれば生活していけそうだね!」
「金額の相場はだいたいこれくらいか〜!」
というような感覚を得られますので、マイホーム計画を大きく前進させることにつながります。
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