元住宅営業マンの立場から、現在はフリーの立場で家づくりに役立つ情報をお伝えしております。
当サイトにお越しいただいた方々には、ぜひ家づくりに活かせる情報をお持ち帰りいただければと思っています。
今回は、住友不動産の耐震性や断熱性などの「家の性能」に関して深掘りして参ります。
▼この記事をオススメする人▼
- 住友不動産で家づくりを検討している方
- 大手ハウスメーカー群の中でも低価格で家が建てたい方
- 耐震性、断熱性に関心がある方
元住宅営業マンも納得の満足度
- 作成した間取りの数は、契約前プランのこだわりとアイデアの量に比例する!
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Contents
住友不動産の気になる性能
この記事をご覧になっている方々の中には、住友不動産で家づくりを依頼しようか迷っている方も多いのではないでしょうか。
住友不動産は、戸建住宅はもちろんですが、それだけではなく、大型商業施設、マンション、土地開発、リフォーム事業、といったように、幅広い住まいサービス展開を行なっているハウスメーカーです。
戸建の販売エリアは関東圏から九州の一部の間の都府県なので、東北エリアや四国エリアで家づくりを検討している方には、あまり馴染みのないハウスメーカーかもしれませんが、住友不動産の家の特徴としては、
- 完全オーダーメイドの自由設計
- 住友グループが手がける品質の担保された家
- 家の仕様以上に安い価格帯
などの項目に関して特に評判がよい会社なので、自由設計で家づくりがしたい方や、大手メーカーブランドで家を安く建てたい方にはオススメできる会社だと言えます。
一方で、住友不動産に寄せられている不安な声もご紹介させていただくと、
- 耐震性能ってどうなの?
- 家の断熱性能は高いの?低いの?
- 保証やアフターサービスってどうなの?
といったような項目に特に集中している傾向がございます。(マイホームプランナーアンケート調査より)
住友不動産の保証・アフターサービスに関しては、こちらの「住友不動産の保証やアフターサービスってどう?他社と比較して確認しよう!」でご紹介しておりますので、気になら方はぜひご覧になって下さい。
この記事では、住友不動産の家の構造や性能面に関して詳しく見ていくことにしましょう。
住友不動産の住宅構造と耐震性能
まずは、住友不動産の家の構造と耐震性能についてみていこうと思います。
住友不動産の住宅は「木造住宅」に絞って展開されておりますが、その構造に関しては大きく4つの構造に分類されていることが確認できました。
- ウッドパネル工法
- ウッドパネルセンチュリー
- 2×4工法
- 2×6工法
実は、よくみて見るとこの構造は
- 「木造軸組パネル構造」
- 「ツーバイ構造」
の大きく2分類をさらに細かく記載し直しているだけなのですが、とりあえずこの4つ全てに関してまずは解説していきます。
ウッドパネル工法
ウッドパネル工法は、「木造軸組構法」×「木造パネル工法」の「木造軸組パネル工法」のことをさしておりますね。
写真のように、木材をスクラムに組み合わせた構造の外側からパネルを貼り付けることによって
- 接合部分の破損・変形を防ぐ
- 面で家を支えるため「揺れに対する衝撃分散」の割合が向上
- 軸組構法のみの場合と比べて「間取りの大空間演出自由度」が上昇
というようなメリットを得られております。
工務店などでは「在来工法(いわゆる木造軸組構法)」で建築を行いコストを抑えているのですが、その家と比べると耐震性に関して一定の安心感を得ることができそうですね。
ウッドパネルセンチュリー
ウッドパネルセンチュリー工法は、上記の「ウッドパネル工法」に磨きをかけ、「耐久年数を大きく向上させた工法」と考えてください。
写真のように、「基礎」「構造部材」「断熱材」「鋼製建具」「外壁材」に関して耐久性の向上を企てています。
- 高耐久100年基礎→ウッドパネル工法の立ち上がり150mmと比べて180mmと、厚みが上がっている
- 国産檜の柱・土台→杉のエンジビアリングウッド(構造用集成材)から国産檜へ材質アップ(1,32倍→1,5倍の耐久力)
- 内外ダブル断熱→充填断熱→充填断熱×外張り断熱と、断熱性能アップ
- トリプルガラス→ペアガラス(2枚ガラス)からトリプルガラス(3枚ガラス)へ変更し、断熱性能アップ
- 高対抗外装材→光触媒コーティングがされた外壁素材を採用し、30年間メンテナンスフリーの外壁材を採用
というような「ワンランク品質の高い部材を採用した」木造軸組パネル工法が「ウッドパネルセンチュリー」です。
2×4工法
2×4工法に関しては、こちらの記事でも詳しくご紹介させていただいた「2インチ×4インチ」の木材を支柱素材として組み込んだ木造住宅独特の工法になりますね。
写真のように、パネルを「2×4木材が受ける」ことで住宅を支えるため、耐震性能に定評がある工法です。
一方で、間取りの設計構想にある程度の規制がかかってくるため、デザイン性に関しては「ウッドパネル工法」よりも質が落ちてしまいます。
もともと住友不動産では、この2×4工法一本で住宅販売を手がけておりましたが、間取りや外観に個性を求めるお客様が多くなったため、「木造軸組構造」のウッドパネル工法の商品販売も開始したのです。
しかし、2×4工法の特徴は「圧倒的な耐震性能」なので、間取りよりも耐震性にこだわられたい方であればこの工法がオススメですね。
2×6工法
2×6工法に関しては、「2インチ×6インチ」の木材を衝立にした工法になりますので、2×4工法と比べて「パネルと外壁の空間」が2インチ分増加しております。
なので、写真のように、「敷き詰められる断熱材」の量が多くなることで「断熱性能」を大きく向上させることができるのが最大の特徴です。
住友不動産の耐震性は良いの?悪いの?
ここまで、住友不動産の家の構造について確認して参りましたが、皆様はどのように感じられたでしょうか。
主要な構造タイプが4種類も用意されていることに、「耐震対策がしっかりされている!」といった印象や、「しっかりとした家づくりを行っている会社なんだ!」と安心された方も多いかと存じます。
しかし、正直なところ管理人が住宅営業をしていた時代の住友不動産に関しては、耐震性に対する不安感がかなり多く寄せられており、耐震性に関してはそこまで安心できないハウスメーカーという印象が強かったです。
そんな背景がある中で、現在の住友不動産では新たな耐震対策を採用しており、この対策を取り入れ出してから、急激に耐震性の評判をV字回復させていると考えられます。
耐震性能の1つ目の対策が、「超耐震工法(ニューパワーコラム)」で、もう1つが「新制震システム(ニューパワーキューブ)」でございます。
ニューパワーコラムは、建物の4隅に鉄の柱を備え付ける工法で、家のコーナー部分を強固にする働きを担っております。
従来の住友不動産には無い特徴で、現在の住友不動産の戸建の耐震性能の評判を向上させる1つの理由となっております。
そしてもう1つの耐震対策であるニューパワーキューブは、基礎と制振装置を一体化させて地震のエネルギーを約半分軽減させる働きを担っております。
そうは言っても、地方の工務店やビルダー会社と比較した際には、耐震性能に安心感を感じられるだけの材料が揃っていると考えて良いでしょう。
住友不動産の快適性
住友不動産の断熱構造は、一般的には充填断熱の断熱法になります。
他の記事でもたくさんご紹介させていただいておりますが、繊維性のグラスウールを活用した充填断熱は
- 室内と外部の温度差によって結露が生じやすい
- 結露が水滴となって断熱材に溜まり、重みを増して売れ落ちる可能性が高い
- 最悪の場合、結露がカビへと発展して、腐朽菌が発生。家の構造を見えないところから腐らせていく可能性がある
このような危険性を持った断熱構法のため、どれだけ高性能の数値を叩き出す断熱法であっても不安は絶えません。
一方、ウッドパネルセンチュリー構法のように、構造体の外側から断熱をする「外張り断熱構法」を採用することでそのリスクは大きく軽減させられますので、「内外ダブル断熱構法」であれば、ある程度安心感を持つことができそうです。
北海道のエリア(旧省エネ基準でいうところのⅠ地区)の断熱基準1,6W/㎡KをクリアするQ値=1,33を記録していることからも、断熱性・快適性に関してはある程度安心ができると考えられます。
元住宅営業マンが考える住友不動産の耐震・断熱・性能面
特に快適性に関してはあまり良い内容を聞きません。
使用している断熱材や各部材の品質が値段相応のものだという事も関係しているでしょうが、個人的には住友不動産側が自社商品のハード面に関して過大評価しすぎているのではないかと感じます。
はっきり言って、積水ハウスや大和ハウスと比較されると、耐震性能・断熱性能に関しては歯が立ちません。
住友不動産の魅力は家の性能ではなく、むしろ自由設計(デザイン性)と建物価格のお手頃感です。
なので、耐震性や家の快適性を追求した家づくりをご検討される方には、住友不動産はあまり向いていないと言えます。
とはいえ、先ほどもお伝えした通り、地場の工務店やローコスト住宅メーカーと比較すると住友不動産の家の方が安心材料が多いため、決して住友不動産は性能が悪いという事はないので、その点はご安心下さい。
口コミから知る住友不動産の性能の評判
住友不動産の耐震性や断熱性に関して、評判や口コミの内容を一部抜粋して掲載いたします。
もっと詳しく住友不動産の評判・口コミを確認したい方は、こちらの「住友不動産ってどんな会社?評判・口コミを元住宅営業マンが徹底解明!」をご覧になって下さい。
まとめ…住友不動産以外の建築会社も検討する重要性
いかがでしたでしょうか。
今回は、住友不動産の性能に関する情報をご紹介させていただきました。
一生に一度の家づくりだからこそ、できる限り複数のハウスメーカーを比較して、自分たち家族に最も適したハウスメーカーだと納得してから契約するようにして下さいね。
最後に、当サイトからも毎月多くの方が使っている資料請求サービスをご紹介させていただきます。
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