元住宅営業マンの立場から、現在はフリーの立場で家づくりに役立つ情報をお伝えしております。
当サイトにお越しいただいた方々には、ぜひ家づくりに活かせる情報をお持ち帰りいただければと思っています。
今回は、アイフルホームの耐震性や断熱性などの「家の性能」に関して深掘りして参ります。
▼この記事をオススメする人▼
- アイフルホームで家づくりを検討している方
- 価格を抑えたマイホーム計画を進める必要がある方
- 耐震性、断熱性に関心がある方
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Contents
アイフルホームの気になる性能
この記事をご覧になっている方々の中には、アイフルホームについて興味がある方も多いのではないでしょうか。
アイフルホームは、フランチャイズのハウスメーカーとして今でに数多くの戸建住宅を建ててきた実績あるローコスト住宅メーカーですね。
母体となる会社がLIXILなので、アイフルホームでは設備や建具に関してはLIXILの製品を割安で取り付けることができるのが大きなメリットでしょう。
しかし一方で、
「ここまで価格を安くても、しっかりした家を建ててもらえるの?」
「耐震性能や断熱性能は信頼していいの?」
といったような、家の性能面に関する不安な声が聞こえてくるのも事実です。
この記事ではアイフルホームの性能に関して、特に耐震性と断熱性を中心的に元住宅営業マンの方立場から詳細に解説して参ります。
アイフルホームの耐震性能
結論から言うと、フランチャイズのハウスメーカーの中で、アイフルホームの耐震性能はかなり充実していると感じました。
まずは、そんなアイフルホームの家の構造を見ていきましょう。
アイフルホームの構造は「木造軸組構法×制震装置」のグランドスクラム構法
アイフルホームの家の構造を確認してみたところ、「木造軸組構法」が構造の型となっていることがわかりました。
木造軸組構法では、「柱や梁などの木質線材」をスクラムのように組み合わせることで、骨組みで家を支える住宅構造を可能にしております。
木造軸組構法を採用しているハウスメーカーはたくさん存在しているのですが、その中でもアイフルホームが特徴的なのは、軸組構造の内部に
EVAS(Eyefulhome Vibration Absorption System)
と呼ばれる独自の制震装置を組み込んでいる点ですね。
制震装置は文字通り、地震の衝撃を制御して、繰り返し襲ってくる余震にも耐えられる性能を備えるための装置ですが、この装置を構造体の中に適切に設置することで、「建物の変形量を1/2に軽減」することを実現させております。
ちなみに、制震装置を取り入れている建築会社は大手ハウスメーカーを中心に存在しますが、実はその数は決して多くはなく、制震装置を取り入れていると聞くだけでも耐震性に関して強いこだわりが感じられますね。
「アイフルホームの家には制震装置が搭載されているので、意外に耐震性にこだわっている印象を持った…!」
という評判や口コミもちらほら見られましたので、耐震性能の評価を上げる一躍を買っていると感じます。
木造軸組構法×制震装置の実寸大住宅で耐震実験を行う
アイフルホームの耐震実験は、「阪神淡路大震災相当の揺れ(震度6~7相当)を複数回与える」という内容で、2012年につくばの研究所で行われました。

結果的に、従来の木造軸組構法のみの構造体の場合は、
「10回目の加振によって構造体内に亀裂が入ったが、倒壊には至らなかった」
実験結果が出ており、「木造軸組構法×制震装置」のグランドスクラム構法の場合は
「10回目の加振によって内装の一部が損傷しただけで済んだ」
ことが確認できております。

一方で、元住宅営業マンとしてアイフルホームとバッティングした経験もあることから、管理人個人的に抱いている意見としては、
- 東日本大震災規模の衝撃の場合は大手ハウスメーカーのように耐えることができるのか未知数
- どの間取り、どの大きさの住宅であっても震度7相当の揺れに耐えることができるのか未知数
- 耐震等級3を取れない場合もあるのが不安材料
といったような懸念点が存在していると感じております。


ローコスト住宅だから仕方ないでしょ!と言われればそれまでですし、少々辛口な意見かもしれませんが、やはり上記のような不安が払拭されていないことから、全幅の信頼を寄せられるということは言えないのが、正直なところの管理人個人の見解でごさいます。
アイフルホームの快適性能は?
次に、アイフルホームの断熱性能、気密性能などの快適性能ですが、商品タイプごとに断熱材や断熱工法を区分しているため、注意して確認しておくことが必要不可欠です。
アイフルホームの断熱構造には、大きく分けて3種類存在しております。
- HQP(ハイクオリティパネル断熱)
- HQP-W(ダブル断熱)
- グラスウールによる充填断熱
HQP(ハイクオリティパネル断熱)
まず、HQP(ハイクオリティパネル断熱)の場合…
性能 | 数値 | 概念 |
---|---|---|
断熱性能 |
UA値=0,52(4~7地域) UA値=0,42(3地域) UA値=0,25(1~2地域) |
間取りによって変わるため保証数値ではない |
気密性能 | C値=0.61 | 実邸の平均値 |
というような、比較的高い断熱性能と気密性能を確認することができました。

特に、断熱性を維持したまま、高い気密性を確保できているのは、フェノールフォームという樹脂系断熱材を構造用合板と一体化させて使用していることに起因しております。
さらに気密性に関しても、引き渡し前に気密測定を行い、そのデータをお客様へご提供しているため、安心できます。

ただ、ここで勘違いをして欲しくないポイントが管理人的にはございまして、
- 気密性C値=0.61は保証数値ではない
- 断熱性UA値=0,52・0,42・0,25は保証数値ではない
ということを忘れないようにしてくださいね。
ハウスメーカーの中には、
「気密性0.6以下の数値を保証します」
「断熱性0.5以下の数値を保証します」
というようなハウスメーカーも存在しておりますが、アイフルホームの場合は「平均値」であったり「最低保証の数値ではない」など、少々曖昧な部分が多いです。
数値だけを見て飛びつくのではなく、
- 何の断熱材を使っているのか
- 断熱ラインはどこなのか(屋根?天井?、床?基礎?、充填?外張り?)
- 住みごこちをアイフルホーム実邸で体感する
というような視点から快適性の確認を行う方がいいと感じます。
ご家族様が暮らす新築の気密性、断熱性の数値については、引き渡し前の測定結果を待つまで分からないのです。
HQP-W(ダブル断熱)
HQP-W(ダブル断熱)に関しては、
性能 | 数値 | 概念 |
---|---|---|
断熱性能 | UA値=0,30 | 間取りによって変わるため保証数値ではない |
気密性能 | C値=0.61 | 実邸の平均値 |
相当の断熱性能・気密性能を兼ね備えた断熱構造であり、
- HQP(フェノールフォーム断熱×構造用面材)+グラスウール
の二重断熱構造になっております。
アイフルホームで最も高断熱な商品になりますので、
- セシボ 極
- セシボ 零(寒冷地域のみ)
- セシボ 爽は対応不可
と、商品タイプによっては使用できない可能性があります。
それでも、
「アイフルホームでダブル断熱にしてもらったけど、冬場とても暖かい!」
「気密性がいいからか、室内の声がとても響くと感じる」
というような評判や口コミが多いため、快適性に関しては安心を持てる内容になっていると感じますね。
グラスウール
最後にグラスウールの充填断熱に関してですが、
こちらに関しては「気密性能」「断熱性能」ともに公表されておりません。
なので、公表するに値しない数値だと考えられますね。
グラスウール断熱の商品タイプを見てみると
- セシボ 爽
という規格商品で採用されている断熱材になります。
金額重視でマイホーム計画を考えたい場合は「セシボ 爽」のグラスウール断熱にするといいかもしれませんね。
しかし一方で、「外張り断熱って何?4つのメリットと3つのデメリットを徹底解明!」や「グラスウールは最高の断熱材?元住宅営業マンが伝えたい真実」でもご紹介させていただいたように、グラスウールの充填断熱には
- 断熱材の詰められた構造内で壁内結露が発生してしまう
- 断熱材が水分を含んでずれ落ち、断熱性能が損なわれる可能性がある
- 腐朽菌が発生し、構造体を腐らせてしまう可能性がある
というような懸念点が存在するため、長期的に快適性の維持を考えた際には、「HQP」や「HQP-W」の断熱を選ぶことをおすすめしたいですね。
元住宅営業マンが考えるアイフルホームの耐震・断熱・性能面
耐震性能に関しては制震装置を取り入れる工夫をしたり、自社で耐震実験を行ったりと、お客様がより安心できる材料が豊富にありました。
また、断熱性に関しても、フェノールフォームの断熱材を使用した商品等に関しては一般的な工務店やビルダー会社以上の快適性が実現できると考えられます。
ただし、大手ハウスメーカーと同じ土俵で比べてみると、やはり各部材の品質や構造の強固さに関してやや劣りますね…。
また、間取り・外観のデザイン面や保証・アフターサポートの内容に関しては、性能面以上に大きな差が感じられる内容ですので、価格相応の品質・対応はどうしても感じてしまうのが正直なところでございます。
ご家族様の中で、何をどのレベルの品質まで求める必要があるとかと、建物価格はどの程度かけることができるのか、を天秤にかけ、じっくり検討した上でハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
口コミから知るアイフルホームの性能の評判
アイフルホームの耐震性や断熱性に関して、評判や口コミの内容を一部抜粋して掲載いたします。
もっと詳しくアイフルホームの評判・口コミを確認したい方は、こちらの「アイフルホームの評判・口コミってどう?価格を含む複数項目から確認!」をご覧になって下さい。
まとめ…アイフルホーム以外の建築会社も検討する重要性
いかがでしたでしょうか。
今回は、アイフルホームの性能に関する情報をご紹介させていただきました。
一生に一度の家づくりだからこそ、できる限り複数のハウスメーカーを比較して、自分たち家族に最も適したハウスメーカーだと納得してから契約するようにして下さいね。
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